「泣いて笑って、涙して」
ミラノ・コルティナ冬のオリンピック、いよいよ最終版を迎えた。
期待を寄せ、息を詰め、身体を固くしながら、手に汗握って見守った数々の種目。
期待通りに行った種目。惜しい!!と歯ぎしりした演技。期待以上の快挙。こちらの期待が大きすぎた種目など、見る人、応援する人それぞれの思惑を超えて、精いっぱい闘ったアスリートたちの、4年に1度の世界の祭典が終わろうとしている。
すっごくハイな気分になったり、選手の気持ち以上に落ち込んだり、まさしく日本人であること以外には縁もゆかりもないアスリートの活躍を逐一気に掛ける。これってなんじゃろう。
プロ野球のカープの選手なら、すぐ近くに二軍の本拠地があって、普段は一軍で活躍する花形選手も、調整で二軍になったときに直接間近に顔を見て応援したりして親近感がうまれ、親しさを肌で感じる。それでも、もっともっとオリンピックに賭ける選手の活躍に期待する気持ちは大きい。
オリンピックとなると、それも冬期の場合、普通の生活ではなかなか手の届かない存在である。それなのに、テレビにくぎ付けになったりする。その舞台が世界の頂点を目指すという、途方もなく遠い存在であり、あまり目にするチャンスがない分、憧れの気持ちが強いのかもしれない。
そんな中に合って、連続3回のオリンピック出場で3回ともメダルに輝いている女子フィギュアの坂本歌織選手のラストステージ。
「最後の花びらの一枚が散るまで戦えた」との喜びを語った、複合男子団体のレースを最後の闘いに選んだベテラン渡部暁斗選手。ワールドカップ通算19勝、オリンピック3大会連続メダリスト。こんな二人の、いわゆるレジェンドの花道を飾るにふさわしい戦いであったことも、興味を引く原動力であった。
自信を持って臨んだスピードスケート1500m、高木美帆選手の落胆ぶりは気の毒なかったが、今大会も胸には三つの銅メダルが輝いているのだ。よく頑張った。涙を見せる成績ではないよ、と思うのは私など遠くの応援団であって、本人には耐えられない屈辱なのかもしれない。が、胸を張って欲しい、やりきった爽快感を胸に、今後の新たな道で別な花を開かせてほしい。
興奮の日々を過ごさせてもらったアスリートに心から感謝している。