世の中ちょっと やぶにらみ!

本音とたてまえ使い分け、視点を変えてにらんでみれば違った世界が見えてくる・・・かな?

「交渉という言葉の持つ意味」

yattaro-

「交渉」とは」

本来の日常用語としての「交渉」という意味は、「利害や意見、立場の異なる当事者同士が、条件や要求について話し合い、合意点を探ること」と広辞苑には書いてある。

このたびの、アメリカトランプ政権とイランの停戦交渉が、本来の「交渉」という意味に当てはまっているのだろうか、喉に魚の小骨が刺さったように釈然としない。
一般的な日本語の「交渉」の意味には当てはまっているらしいのだが。

今回の交渉のケースでは、アメリカ側は膨大な軍事力を背景にして、核開発断念やホルムズ海峡通行の自由と安全を。イラン側は制裁解除や安全保障、ウラン濃縮施設維持などをめぐって、互いに異なる要求や条件を出し合っている。そんな難しい交渉を、仲介国パキスタンも入って停戦条件を詰める話し合いをしていたはずである。

つまり、攻撃を一時停止するかどうか、海峡をどう扱うか、今後の関係をどうするかといった条件面について、双方が自分の利益を守りつつ妥協点を探っている、という構図なので、「停戦をめぐる国際的な交渉」と呼ぶのは、言葉の定義としては妥当なのだろう。
その一方で、「本当の意味の「交渉」なのか」と疑問に感じる人の方が多いのではないか。要するに、双方に本気でまとめようとする意志があるのか、アメリカによる軍事攻撃を正当化するための準備なのではないか。そう感じるのがとても自然なような気がする。
その根拠というか背景には、一つ、軍事的な力関係が違いすぎている。二つ、期限付きの一時停戦で、いつでも破綻しうる「危うい」「もろい」状況と報じられている。三つ、相手を強く威圧しつつ、表向きは話し合いと言っている場面がある。という対等に見せかけてはいるが、実際は脅しながらの交渉席になっていたのではないか。

このように「力で押さえつけながら条件を呑ませる」のに近いとき、日常感覚としては「話し合い」というより「圧力」や「取引」と感じられ、「本当の意味での交渉なのか」という違和感が出てくる。

ただ、日本語の「交渉」という言葉自体は、「対等であること」や「きれいな合意で終わること」までは含まれていないということ。
そのため、力の差が大きくても、駆け引きがきつくても、「条件をめぐって話し合いと駆け引きをしている」なら、言葉の定義上はやはり「交渉」という言葉に該当するようだ。やれやれ、ややこしやややこしや。

結局、決裂を前提とした「交渉劇」は予想通り決裂した。戦闘はさらに拡大傾向にある。ホルムズ海峡の正常な通行状態はいったいどうなるのか。その経過によっては、世界経済の不安定、人類の困窮が見えている。本当の正義のマントをまとったナイトが現れないものか。地球が貧困に沈んでしまいそう。

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