「旬の味」
大量のタケノコを、大平釜で茹で上げる
今年も、4月ならではの旬の味をしっかり賞味させてもらった。
特にタケノコは平年以上の出来栄えで、我が家のすぐ近くにある放置された竹藪からも多くが芽を出した。ツルハシで掘るというひと汗かく作業ではあるが、新鮮なタケノコを存分に味あわさせてもらった。
同級生が持っている藪でも、何年ぶりかの豊作ということで「誰かを誘って掘りに来ないか」と誘われた。かつては、高校時代の仲良し男女が10人も集まって、タケノコを掘り、大きな平釜で茹で上げる時間を活用した焼肉パーティで盛り上がり「藪の中のクラス会」と名付けた宴会で大騒ぎした時代もあった。
今となっては「誰かを誘って・・・」と言われても、せいぜい二人に声をかけるのが精いっぱい。結局、男3人女が1人の寂しさではあるが、あの世から戻ってこいと叫んでもせんなきこと。少人数で盛り上がれる部分を盛り上がって、お土産には大量の茹でたてタケノコ、ワラビ、フキをもらって帰った。
あまり考えたくはないが、このやぶの中のクラス会も、おおむね今年が最後になりそうな予感が。参加した男3人もそれ相応に、動きは鈍い、足腰は弱る一方。特に竹藪の持ち主君が弱っているのが目に見える。
まあこれまでにどれだけ楽しい思いをさせてもらったことか。彼が私たちを迎えるために汗水流して作り上げた、大平釜ようのおくどさんも、いよいよ限界が近くなっている。もう修理をする馬力もなくなっている。ただただ感謝するのみ。
それでも、今年は今年なりに、旬の味を楽しませてくれた。
旬の味を楽しんだ「我々の旬」はとっくに過ぎていると自覚している。先のことなどわからないが、先ずは4人で集まれた今年に感謝しよう。
そんなこんな4月も残りが1週間となった。時間の流れだけはやたら早く感じる4月といういい季節ではある。