「魚も野菜も安定供給が」


秋雨前線とか温帯低気圧などと、雨を降らせる気象予報が溢れる中で、ここ山口県の瀬戸内地方には雨がやって来ない。9月4日におよそ1カ月ぶりの少しまとまった雨以来畑を湿らすような雨がない。畑に鍬を入れようものなら砂ぼこりが立つ始末。
これじゃ、たとえ土の中にジャガイモの種を埋めても芽を吹かない。大根、ニンジンなど根菜の種を蒔いてもすぐに腐ってしまう。種イモも野菜の種も決して安くない。植えた種が実を結ばないのなら、既製の野菜を買う方が楽だし、労力を使わないだけ得策というもの。少しでも生育すれば元が取れる。素人野菜作りとはそんなもんだ。
今年の夏はそんな素人菜園の収穫が極めて貧弱だったことで、スーパーの野菜高値が続いた。今も続いている。
例年通り今年も、キューリ・ナス・ピーマン・トマト・カボチャ・スイカ・オクラなど、定番夏野菜の苗に投資した。おおむね生育は順調だったが、実が生り熟す時期になって厳しい暑さの天候不順に襲われた。キューリなど数える本数が出来ただけでじきに枯れた。ナスもピーマンも例年とは比較にならないほどの不作だった。スイカもダメ。カボチャに至っては今までに経験したことのない不作だった。
唯一豊作を喜んだのはトマトくらいのものだった。
だからといって、冬野菜まであきらめてしまうのはもったいない。肥しを利かせた畑をほったらかすとあっという間に手が付けられない草の山になる。復活させるには相当な労力を要する。そんな意味からも一旦こしらえた畑は何とか作り続けることが肝要。
とはいうものの、秋雨前線に嫌われて雨が寄り付かないのは困りものである。
そこで思うのは、我が町にかつて日本国を背負って立った大企業が三社ある。
社会構造の変化によっていずれも縮小の一途。広大な敷地や建物が無用の長物と成り下がっている。
これからの農産物は工場生産にゆだねられるべきではないか、と云う提案である。
頑丈な広い建屋を、水耕栽培なり、バイオ生育なり、進化著しい現代知識を駆使すれば、新たな野菜製造工程も実現可能ではないのかね~。
天候に影響されない工場生産で、季節にこだわらない野菜の安定供給は価格の安定を図る。野菜の豊富さは健康社会の構築にも貢献する。
漁業も今や養殖生産による安定供給に目が向けられている。農産物もそうなる時代が待たれている。ちょっと飛躍し過ぎた話かね~。