「金メダルの重み」

「りくりゅう」の愛称で知られる、フィギアスケート三浦璃来選手と木原龍一選手のペアは、15日のショート・プログラムで第5位と出遅れたが、16日のフリー演技で歴代最高得点を獲得。ペアでは日本史上初めてとなるメダル、それも最高位の金メダルを獲得した。
「三浦選手の柔らかく優しい表情、その中に感じる強さが氷の上で輝いていました。ペアならではの華麗なる世界観に魅了され、胸が熱くなりました。多くの皆さまに元気と勇気を与えてくれたことと思います。感動をありがとうございます」などと、出身地の市長さんからのコメントが発表されるなど、一躍時の人となった。
三浦選手は小学4年生から1年あまり空手教室にも通っていたという、異色の経歴も踏まえて、前日の失敗をエネルギーに変えて、最後のフリー演技に全てをぶつけて、待望の世界最高の表彰台に立ち、栄冠を手にした。
もちろん、ペアという二人の合作であり、三浦選手の忍耐強さに比較して、何一つ劣らない努力を重ねた木原龍一選手の、責任感溢れる努力も見逃すわけには行かない。個人演技と異なる難しさを秘めるペアと言う競技。これまでの歴史にない快挙を成し遂げた裏には、どんなドラマが隠されているのか、それも知りたい衝動に駆られる。胸につるした金メダルの重さを聞いてみたいものだ。とにかく、おめでとうである。
いよいよ佳境に入ってきた、ミラノ・コルティナ冬のオリンピック。
フィギアスケート女子シングルの坂本歌織選手のパフォーマンス。100分の1秒を競うスピードスケート1500mの高木美帆選手など、まだまだ目が離せない。
大寒から立春、そして2月半ばへと、1年中で最も寒い時季を、いつも胸を熱く躍らせてもらった選手に感謝の拍手を贈りたい。そして最後に、栄光の祝福の拍手を贈りたいものである。